頭が動いてくれる喜び

29.9.1

 

茶碗を洗いながら

ふと想った。

 

 

 

「あ~頭が動くって有難いなあ」

 

 

 

 

なぜ?

 

 

 

 

 

23歳でうつ病を発症し

新卒で就職した職場を2年で休職→退職。

挨拶もできない形で道東の地を離れて始まった治療、療養生活。

 

治療期間が長くなるにつれ

頭が動いてるのか動いていないのかわからない感覚で過ごす日々。

 

 

 

ただぼーっとする。

ぼーっとする中で自分と向き合う日々。

いつも調子が悪く気力がでない日々。

 

 

 

葛藤と涙の毎日が過ぎていた。

 

 

 

 

 

 

 

でも

 

「あきらめたくない」

 「自律したい」

 

ただその気持ちだけがわたしを支えていた。

 

 

 

その気持ちを持って

日々日々生きていた。

 

 

 

再就職をお願いし雇用され

働き始める。

 

 

 

 

でも昔のように段取りがうまくできない。

 

次から次へとは仕事が進まない。

 

 

頭が働かないってね・・・

ホント自分が嫌になるよ。

できない自分、手間をかけさせている自分ってみてしまうから

なおさら自分を責めてしまっていたね。

 

 

 そんな時、

 

 

「自分のペースでいいよ」

 

 

「ゆっくりゆっくり^^」

 

と言ってくれる人がいた。

 

言い続けてくれた人がいた。

 

 

 どうしても焦ってしまうから

 

この言葉は本当に有難かったなあ。

 

 

 

 

 

そんな日々を過ごしていたことがあったから

こうして今

当たり前のように毎日毎日

起きれてお弁当を作り子供のお世話に没頭し掃除や洗濯

買い物や雑用、息抜きの散歩などもしながら家族3人の生活を

楽しめる日々を送ることができていることに心から喜びを感じる。

 

 

 

 

 

動きたくても・・・

 

頭で考えたくても・・・

 

 

 

 

働かない・・・><

 

 

 

 

 

動かないょ・・・><

 

 

 

 

が当たり前だったからね。。。。。

 

 

 

 

 

本当にしみじみ

今、こ~うして

生きていることができる

しあわせを噛みしめる瞬間がたくさんある。

 

 

 

 

ふつうに働いて

ふつうに恋愛して

ふつうに好きなことをして

ふつうに買い物して

ふつうに・・・

ふつうに・・・・

 

 

 

 

ふつうがいいとか悪いとかではないんです。

 

ふつうの基準とかっても人それぞれです。

 

 

 

学校に行って卒業して就職して遊んで楽しんで結婚して

家族を作って・・etc

 

 

 

そうやって生きていくのがわたしの中のふつうという常識だったから。

 

 

 

 

だから

そこから外れてしまって

人も離れ

職も離れ

自由も離れ

笑顔も離れた

 

 

 

 

 

 

だからまた

自分のふつうに戻りたかった。

 

 

 ただただ戻りたかった。

 

 

ただそれだけ。

 

 

 だからあきらめなかったんだと思う。

 

 

 

あきらめなかったから今がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 息ができて

目が見える

手足も自由に動くし

耳の聞こえる

おうちもある

着る物も不自由なく

大切な人と時間を共有して

食べるものがあって

お風呂にも入れる

買い物にも行けるし

好きなものも買える

好きなお店にも行ける

会いたい人に会いに行ける

ゆっくり眠ることもできる

好きな香りをかいで音楽が聴ける

料理もつくれる

本が読める

しっかり字が書ける

人と話すこともできる

外の空気や自然を体で感じることができる

笑うことができる

頭で考え行動ができる…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんなにできることいっぱい!

 

 

 

有難いね。

これ以上のことは全部最幸なこと。

 

 

 

 

 

 

生きててよかったと心底思える。

 

 

 

 

 

 

 

 

でも

当たり前にできることが

できなくなった時。

 

 

これがとてもつらかった。

とても情けなかった・・・・・・。

 

どうして自分は・・・って責めていた。

そんな期間が約7年。。。。。

 

 

 

ようやくたどり着いた自律した世界。

 

自分一人ではこれなかったよ。

 

沢山の人がわたしを応援してくれた。

 

見守ってくれていた。

 

 

だから今がある。

 

  

 

 もう感謝しかありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

私を病気にしてくれて

ありがとうございました。

 

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